薄毛と菌の関係性とは?シモンコライトの菌に対する効果
頭皮の菌が薄毛と関係している
頭皮は、他の皮膚と比べて皮脂がたくさん分泌される場所で、皮脂腺と呼ばれる部分がたくさんあります。
最近では、頭皮の研究が進み、男性の薄毛や円形脱毛症、白髪などの頭皮の問題と
頭皮に住んでいる微生物との関係も注目されています。2), 3), 4)
頭皮に住んでいる微生物の中で、特に、コリネバクテリウムやマラセチアとの関係が頭皮の問題と多く報告1), 3)されています。
円形脱毛症患者にコリネバクテリウム属細菌が多く存在
頭皮に常在するコリネバクテリウムという細菌は、重度の円形脱毛症の患者さんの頭皮に、この細菌が普通の人よりも多く存在することがわかっています。4)この細菌が増えると、頭皮の慢性的な炎症(頭皮の赤み)と関連して、「抜け毛」と「白髪化」が促進されることが知られています。3)
しかし、この細菌の増殖を抑える天然成分を使うと、頭皮の赤みが減り、抜け毛や白髪化も抑制されることがわかっています。
そのため、健康な髪を育てるためには、このコリネバクテリウムの増殖を抑えて、健康な頭皮の微生物を育てることが大切です。12)
また、この細菌が作る代謝物は、さまざまな臭いの原因になるとも言われており、例えば、わきの臭いが挙げられます。13),14)
マラセチア真菌が薄毛を悪化
マラセチアという真菌は、特に頭皮など皮脂が多い部分に多く生息しています。1)
この真菌と薄毛の関係を調べた研究では、AGAの人の頭皮には、この真菌がより多く見られることがわかりました。2), 5), 6)
マラセチアは、皮脂を好む真菌で、皮脂の中の一部を食べて増殖します。しかし、その過剰な増殖は、頭皮の炎症を引き起こし、薄毛を悪化させる可能性があります。
フケという頭皮の問題も、この真菌が関係しています。皮脂を好むこの真菌が増えると、頭皮の炎症を引き起こし、かゆみやフケが生じることがあります。7), 8)
しかし、特定のシャンプーや薬を使うことで、この真菌の増殖を抑え、頭皮の健康を保つことができるとされています。
さらに、マラセチアは薄毛やフケだけでなく、皮膚の他の問題も引き起こす可能性があります。
したがって、マラセチアの増殖を抑え、健康な頭皮の状態を保つことは、薄毛やフケ、かゆみなどの問題を改善するのに役立つと考えられています。
シモンコライトの抗菌活性力!
先ほどご説明したように、薄毛などの頭皮トラブルを防ぐには、
”菌”を過剰に増えないようにすることが大切です。2)~6)
最近では、シモンコライトという微粒子を使った方法が開発されました。
このシモンコライトを使うと、マラセチアやコリネバクテリウムなどの細菌の増殖を抑制することができます。
図1
図2
図3
これらの菌を増殖させないためには,抗菌(真菌)活性を有する医薬品を使用する方法もありますが、耐性菌抑制や副作用などの観点から,継続的な使用は難しい状況です。
今回シモンコライトのこれらの菌種に対する抗菌(真菌)活性を寒天希釈法にて確認しました。その結果,微粒子化したシモンコライトは,マラセチアの増殖を0.1%で,コリネバクテリウムは0.02%で,これらの菌の増殖を完全に抑制しました。(図1~図3)15)
まとめ
実験の結果では、わずかな量のシモンコライトを使うだけで、これらの細菌の増殖を完全に抑えることができました。
つまり、シモンコライトを使うことで、マラセチアやコリネバクテリウムなどの細菌の増えすぎを防ぎ、頭皮の健康を守ることができる、ということです。
参考
1) 杉田 隆:日本皮膚科学会雑誌 ; Vol.131(6):1503-1509(2021)
2) 長濱 徹ら:Fragrance Journal ; Vol. 50 (11) : 17-23 (2022)
3) 渡邉紘介ら:Fragrance Journal ; Vol. 46 (12) : 27-33 (2018)
4) Won Eun Jeongら:Microorganisms;Vol.10 (5) : 864 (2022)
5) Huang Jinghongら:Mycopathologia;Vol.184 (4) : 505-515 (2019)
6) Suzuki Kazuhiroら:Microorganisms; Vol.9 (10) : 2132 (2021)
7) LOING Estelleら:Journal of Cosmetic Science;Vol.68 (1):107-113 (2017)
8) Leong C.ら:International Journal of Cosmetic Science;Vol.41(3) : 221-227 (2019)
9) 菊地克子:Monthly Book Derma;No.195:55-59 (2012)
10) SCHOEFFEL Loyaら:Fragrance Journal;Vol.50 (9) : 56-61 (2022)
11) 竹岡篤史:Fragrance Journal;Vol.46 (10) : 43-49 (2018)
12) 水本百合:Fragrance Journal;Vol.51(10) : 33-37 (2023)
13) 篠崎純子ら:日本化粧品技術者会誌 ;Vol.48 (4) : 296-305 (2014)
14) 今門純久:Monthly Book Derma. ;No.124:45-47 (2007)
15) テイカ製薬株式会社:社内データ(特許出願中)
16) 山川哲規ら:WO2023/074523A1